<星野源+小栗旬で映画化するらしい>
おはようございます。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
今日はコチラの本から。
内容<amazonより>
京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われたテープとまったく同じものだった。「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは。渾身の長編小説。
この本は、1984年に起こった昭和史における最大の未解決事件、「グリコ・森永事件」をモチーフにしています。
当時の「脅迫テープ」が自分の声だと知ってしまった子供と、昭和を振り返る記事から事件を追うことになった新聞記者の2人が、事件の真相に迫っていく、ミステリー仕立てとなっています。
◆事実をモチーフとして、真相はフィクション。
この小説の最大の特徴は、
「グリコ・森永事件の真相をフィクションで解決させてしまう」
ところです。
筆者はこの小説を書くにあたり、構想から15年かかり、事件関連の全ての資料に目を通し、真相を推理しているのです。
あくまでフィクションなのですが、なんだかノンフィクション事件記事を読んでいるような、錯覚を覚えるのです。
え、まさか、「グリコ・森永事件」を知らないですか?
それは困ります困ります、阪神タイガース日本一の前の年ですよ!
え、生まれてない?
確かに、もう35年も前になりますからねー。
◆「挑戦状」と「脅迫状」と「子供の声のテープ」
事件当時、私は小学生でした。
「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」という、人を食ったような、どこか笑いを誘うような、警察に対する「挑戦状」のイメージしか持っていませんでした。
しかしこの小説に出会い、「子供の声の録音テープ」というものが存在していたことを初めて知りました。
警察に指示をする際に、犯人グループは子供の声で録音したテープを使います。
「じょうなんぐうのバスてい ひじかけのうら」
「めいしんこうそくを85キロではしれ・・・」
鳥肌が立ちます、、。小さい子供に、こんなことをさせるなんて、、。
そして、どこか可笑しな「挑戦状」とは違う、残酷極まりない、企業への「脅迫状」の中身。
詳細を知るにつれ、犯人グループに対する怒りがこみ上げてくるんです。
◆犯人グループと警察
作品中では、当時、どうして警察は犯人グループををひとりも捕まえられなかったのか?についても迫っていきます。
この事件が広域犯罪として現場の人間に捜査の権限が与えられていなかったということで、目の前にあの「キツネ目の男」が現れていても職務質問が許可されず、結果取り逃がしてしまいます。
また、当時携帯電話もありません、無線も数が少なく、防犯カメラもあまりありません。時代が今と違う、ということもあるのでしょう。
2度にわたって決定的瞬間を取り逃してしまうシーンなどは当時知らなかったこともあり、緊迫感ともどかしさでイライラしてしまいます。
◆そして、真実へ。
この本のでは、ラストに向かって、主人公の「元・テープの子供」と新聞記者が事件の真実に近づいていくのですが、このテープの子供の将来を案じざるをえません。
事件当時小学生だった私は、この少年と同年代ということになります。
そして、今は小さな子を持つ親として。
登場人物を自分に置き換えて考えてみると、いかに恐ろしい事件であったか、それを知ることができました。
今年、この小説が映画化されるようです。
主演は小栗旬と星野源だそうで、すべて読了後に知ったのですが、いかにも誠実そうな曽根俊也(星野源)と、真面目で芯の強い阿久津(小栗旬)がピッタリ当てはまり、これはすごい映画になりそうだ、と直感しました!
映画化されたら観てみたいです!
では、また!