みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

オンライン哲学カフェ第68回「キャラ」①

<なぜ、わざわざ「キャラ付け」するの?>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)

今回は、第68回開催になります。

 

前回の第67回開催の記事はこちらになります。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。

私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。

当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。

 

◆「Zoom」を使っています

今回も、「Zoom」を使用。

「Zoom」はすっかりおなじみですがとても使いやすいオンライン会議アプリです。

主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。

  

◆この日のテーマ

この日の参加者は7名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。

オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。

しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。

今回は、いつもの通りひじき氏進行役、私ちくわが書記役でやっていきました。

 

この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた

 「キャラ」

です。

 

キャラ立ち、陰キャ、あの人はあんなキャラだったっけ、、。キャラというのは、元来のもの?作るもの?「キャラ」っていう言葉は、以前は、無かったような。

 

では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。

 

◆どんな「キャラ」がある?

いつものように、具体例を挙げながら考えていきます。

・いじられキャラ

・陰キャ・陽キャ

・癒し系

・嫌われキャラ

・クズキャラ

・二枚目、三枚目

・おバカキャラ、おふざけキャラ

・まじめキャラ

・キャピキャピ系(昭和)

・○○女子、理系女子、腐女子

・あざと可愛い系

・むっつりスケベ

 

「○○キャラ」と言っていないものもありますが、テレビから出てきたものや、ネットスラング起点のもあります。

 

具体例がいくつか出てきた時点で、これからいくつか問いが出てきます。

 

・「キャラ」と「性格(人となり)」はどう違う?

・なぜ、「キャラ付け」するのか?

・誰が(自分?他人?)「キャラ付け」するのか?

・自分発信の「○○キャラだから」はどういう意味付け?

・テレビ(芸人など)の用語を、どうやって一般に置き換えて使っている?

 

◆「キャラ」と「性格」

まず最初に「あなたは○○な性格だね」と言うことと、「あなたは○○キャラだね」と言うことの違いについて。

 

「『キャラ』をはさむことで、直接的な物言いから、柔らかい表現になる」という意見がありました。

「バカだね(まぁ、あんまり言わないけど)」と「おバカキャラだね」とは、確かに受ける印象が違います。

その人を悪く言うことに変わりはないのですが、「○○キャラ」と言われると、どこか許されているようなニュアンスがあります。

 

◆なぜ「キャラ付け」するのか?

「○○キャラ」とわざわざ呼ぶ意味、ということをあらためて問うてみると、なかなか一筋縄ではいかないように思いました。

 

上記のように、「その人を悪く言うときに、婉曲した言葉を使う」というのもあるかとは思いますが、それだけではない、芸人の「立ち位置」的なことを考えると、どうなるでしょうか。

 

上記具体例の中には、「陰キャ」など性格を表すものもありますが、「いじられキャラ」などその他多くは、「行動特性」や「役割」といったものを表す言葉であることがわかります。

 

「○○枠」という言葉もありますが、テレビ番組やアイドルグループなんかにもあるでしょうか。クイズ番組では、それこそおバカキャラがいて、女性アイドル、モデル、ジャニーズ系、スポーツ選手、歌手、俳優、、、そういった「キャラ」をうまく組み合わせています。

そして同じような「キャラ」を持つ人が重なることはあまりありません。

 

◆自分から「○○キャラ」

「私は陰キャだから」「非リアだから」という、自分からの「○○キャラだから」宣言はどういう意味があるんだろう?

という意見がありました。

「役割」ニュアンスで使われることもあるかもしれないですが、また別の意味も持っていそうです。

 

哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!