ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

オンライン哲学カフェ第71回「口コミ」②

<口コミとマーケティングの境界線は難しい>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

今日は前回の続きで

「口コミ」(くちこみ)

について書いていきたいと思います。

 

◆発信する側の心理

「レビューをネットに書き込んだことはあるか?」という問いがありました。

発信側の心理から考えてみようとする問いでした。

そうすると、皆さん意外とやっていない、という感じでした。自分も似たような感じでしたが。

 

しかし、やっていることがありました。「読書メーター」と「ブログ」、「ツィッター」です。

「読書メーターに『面白かったです!』と感想を書き込むことは、口コミでは?」

という意見がありました。

 

確かにそうやって考えていくと、自分の日々の行動には、けっこう「口コミ」がありますね。

 

「本の感想を読書メーターに書き込むときはどういう心理か?」

次は、こういう問いになりました。

自分は正直、「これを読むべし!読まなきゃ損ですよ!」というふうには思っていなくて、ただ純粋に個人の感想を書いているだけですね。

 

しかし、書き込みの受け手(感想を読む人)にとっては「情報」として参考にする。ちょっとした温度差があるように思いました。

 

「感想を書いた側が、『(その本を買ってもらおう等の)行動を促す意思』が低ければその情報は信用できる」

 

とも言いかえできます。

 

◆口コミとマーケティングの境界線

後半は、「口コミ(情報)」か「宣伝」かの境界線を見極めることは、なかなか難しい、という話題に集中したように思います。

 

アマゾンレビューやグルメサイトに関して言うと、「良し悪し=評価」を書き込むことがほとんど。

だから、そこには感想を超えた企みが入り込みやすいですよね。

 

「ECのレビューにはサクラがある、ブログにもアフィリエイト広告がある、だからネット上の口コミ情報はほとんど信じていない」

といった意見がありました。

 

誰しも同じような心理はある。

しかしそうは言っても、ある程度は見ていて、ある程度は参考にする。

「これはサクラだ、これは本当の感想だ、というのは、うまく言葉で説明できないけれどなんとなくわかる」

という意見がありましたが、皆さんあいまいな基準で見ているのではないでしょうか。

 

◆押し売りやマルチな商法に関して

知り合い同士にお薦めするといった、顔が見える「口コミ」に関してですが、

ネットワークビジネス等についての話題になりました。

 

知り合いには、嘘やダマシの情報は教えないという理由から、口コミは機能するものなので、それを逆手に取ったビジネスといえるのではないでしょうか。

 

広い意味でいうと、保険会社の社員が身内に加入してもらうとか、コンビニの従業員が親族におせちやクリスマスケーキを買ってもらうというのも含まれるかもしれませんね。

 

ネットワークビジネスに関しては、どういう人に勧めるかというと、「今後、関係性が壊れてもいいような知り合いに薦める」という意見がありました。

 

「我欲(あるいは、ノルマ)と、正義感のせめぎ合い」という意見が出てきましたが、発信する側にとっての心理はそんな感じで、口コミを信用するかどうか受け手の側はそれを関係性や言動から見極める、ということになります。

 

「発信者が『そのことについて利害関係があるか』ということは重要」という意見がありましたが、そこの見極めもありますね。

 

◆終わりです。

今回の「口コミ」については、インターネット上での経験が多く、なかなか皆さんいろんな体験、意見を持っていて話が広がっていき、楽しかったです。

 

しかし話題が広がった反面、口コミを信じるか、信じないかの核心部分に深く突っ込んでいきたいとも思いましたが、なかなかそこまでの時間もなかったですね。

 

最後に、「自分の言葉で話せているかどうか」という意見もありましたが、その「自分の言葉」って何だと考えていくのも、なかなか骨の折れる作業となりそうで、、。

 

というところで、今回の哲学カフェ「口コミ」の振り返りを終わりたいと思います。

 

では、また!