<権力のイメージが変わります>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
今日は、この本。
内容<amazonより>
私たちはなぜこのような状況に置かれているのか?
何に我慢がならないのか?
こんなふうに統治されないためにはどうすればよいのか?
権力はあらゆる関係に遍在し、私たちの生を絡めとり、型にはめ、標準化する。そうした権力が織りなす現実を耐えがたいと感じたとき、状況を批判的に捉え、いまとは違った社会を、自分を、実現する道はどこにあるのか。権力の実態について徹底的に考え抜いた思想家の思考と闘争の軌跡から、その鍵を探る。
揺籃期にあった「新自由主義」についての先駆的分析も必見!
◆この本は
ボリューム:★★☆☆☆(100ページ)
読みやすさ:★★☆☆☆(難しい)
理解できた:★★☆☆☆(言葉を追っていくのが大変)
考えが広がる:★★★☆☆(そこまでいけるかなぁ)
難しかったです。語句説明をメモしながら亀のスピードで何とか100頁読破。
ここまでまとめられる筆者の力量を感じます。
権力という言葉のイメージがだいぶクリアになりました。
そして政治の役割については自由をヒントに考えると理解が深まりました。
◆内容紹介・感想
レビューでは、「フーコーの思想をコンパクトにまとめた入門書」とありますが、なかなかどうして、この入門書、素人の私にはレベルの高いものでした。
100Pにまとめてあるので、よけい展開がダイナミックで、次々読んでも理解がついていきません。
「生政治」「司牧」「対抗導き」のような、この本独特の言葉が登場し、しっかり理解しておかないと、それを使ってに次の解釈に進んでいくので、思い出すためにまた戻ったり、なので、この100Pはなかなか私にとっては長い旅になったのでした。
とはいえ、4章構造のこの本、各章にしっかりまとめが書かれているので、理解している以内に関わらずまとめることはできます(優しいです)
内容としては、
前半を権力と統治について、後半を新自由主義について、まとめられていますが、ほんとうに簡単な感想を書いていきたいと思います。
まず、権力というのは、「上から押さえつけられるもの」というイメージが強いですが、実のところ現代社会では、最近の上司と部下の関係や、政治家と市民の関係を見ても、下から上のものも多いし、
さらに、権力は複雑に絡み合っていて、「誰のせいでこうなっているか今となってはよく解らない」といった現象が多々あるように思います。
それから、印象に残ったのが、「自己の統治」という考え方です。
統治というと、指導者が全体をまとめる印象がありますが、統治の対象を「自分」にも定められるという点ではユニークです。
といったところで、次は後半部分ですが、続きは日を改めて。
では、また!