明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
「哲学カフェ」というものに興味があって、
ネットで見つけた「あまがさき哲学カフェ」が主催する、
「園田哲学bar」に参加してきました。
日時:1月4日(金) 19:00~21:00
場所:園田地区会館
参加者:13名 (うち進行役1名)
「予約不要」でしたので、仕事帰りに寄ってみました。
「哲学カフェ」自体初めてで不安だったのですが入ってみると、
ごく普通の市民ホールの1部屋(20人ぐらいは集まれる)で、
これまたよくある茶色の長机が、四角に並べられていて、
椅子が10脚ほど置かれていました。
大袋のお菓子もありました。
10分ほど前に到着すると、進行役の方と、先に来られていた方が2名。
19時になり、8名でスタート。
それからも、仕事帰りの方など、ちらほら入室され、最終13名に。
年齢層は40~50代が多かったかなと思います。
もっと若い方、年配の方もいらっしゃいました。女性は1名でした。
持ち寄りbar(アルコール可)ということで、缶チューハイなどを
持ってこられている方(進行役も!)が多かったです。
のんびりとした雰囲気でしたね。
まず、進行役が2つの決めごとについて説明します。
①ここは、自分の主張を通す場ではありません。
→考えを相手に分かるように伝える努力は必要ですが、
他人を説得する必要はありません。
②他人の意見をしっかり聞きましょう。
→他の人が発言しているときは、黙って聞き、
発言したいときは挙手をしましょう。
本日のお題は「嫉妬」。
これはあらかじめ決められていて、ここでは会の最後に次回のテーマを
決めているようです。
口火を切ったのは、「嫉妬は平等の現代にこそ多くなっているのでは」という発言。
ここから、
「雲の上のような人に嫉妬はしない」
「嫉妬は本能的なもの?」
「嫉妬はあらかじめ勝負する相手を選んでいる」
などなど、順番は前後しますが、こんな広がりとなり、
「嫉妬は自分の興味のジャンルで、自分が手の届く範囲にあるものを『得たい』ときに起こるもの」
というヒントが出てきました。
もう一つ起点となった
「嫉妬は三角関係のように3人が絡む場合と、2人の場合がある」という発言からは、
「何か得たいものがあって、それを誰かと取り合う時嫉妬が起こる」
「嫉妬心は競う相手の足を引っ張ってやろうと思ってしまう、
そうすることは自分の得たいものには近づかない、マイナス行為でしかないのに」
ここからの流れでは、
「嫉妬の源泉は、満たされない『所有欲』と『承認欲求』」
というキーワードがでてきました。
2つの段落に分けましたが、これらは整然とした議論ではなく、
バラバラに出てきます(ほんとうに!)。
進行役の板書が手掛かりになり、逸れても戻って来られるようになっています。
すごいです!
ほかにも、
「嫉妬はだれにでもふっと起こる感情で、それを理性でうまく抑えながら日々生きている」
「嫉妬の反対語は無関心」
「嫉妬は執着心だから、断捨離すれば嫉妬もなくなるのでは」
「嫉妬は悪いイメージだが、自分を高めようとする原動力にもなりえる」
「自分より下だと思っていた人に追い抜かれると、強烈な嫉妬になる」
などなど、書ききれないですが、面白い意見が次々に出てきました。
特に、言いたいことに、自分の経験談や分かり易い例え話が、
うまく乗っかると面白い発言になりやすいかな、と思いました。
途中休憩はさみましたが、あっという間の2時間でした。
私も、5~6回発言しましたよ。
最後に、哲学カフェに参加して、印象に残ったこと
・自己紹介はしない、名前すらも名乗らない。集まって純粋に語り合う場。
・哲学の知識は本当に不要。
・話が難しくなる時もあるが、進行役がうまく解きほぐしてくれる。
・よく発言される方、ほとんど聞いているだけの方、参加の形もさまざま。
・自分の発言をみんなに聞いてもらうことは気持ちがいい。
楽しかったです、また参加したいです!