私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、
昨年5月からサポーターとして活動しています。
彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。
「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。
ジャンルは問いません、いい意味で、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。
3/17(日)は第4回京都開催でした。
午前の部:推し本読書会
午後の部:課題本読書会(宝塚ファンの社会学)
夕方の部:哲学カフェ(カフェフィロさん主催、彩ふ読書会協力開催)
今回も「SAKURA CAFE」さんで行われました。
では午後の部のレポートです。
参加者は12名 男性7名 女性5名(多分)。
2テーブルに分かれてスタート。
今回の課題本は「宝塚ファンの社会学」。
宝塚大好き(沼にハマっている、と最近は言うそうです)のサポーターさんの推薦図書です。
関西ではおなじみの宝塚ですが、見に行ったことは一度もありません。
興味が無いわけではありませんが、自分と全然違うジャンルで、関わることが無いだろうな、と思っていましたが、今回縁あって「タカラヅカの世界」を垣間見ることができました。
私が参加した「花組」(!)テーブルの検討会のレポートを書いていきます。
◆今回は、いつもと違うぞ。
描写するときりがないので、箇条書きに。
・開始前「すみれのは~な~ さ~くころ~」のBGMが30分以上エンドレスで流れる軽い洗脳状態
・劇場のような場内アナウンスでスタート
・スクリーンとプロジェクターが用意されている
・真ん中テーブルに、参考資料としてファングッズが置いてある
ちなみに再び出しますが、進行役の方が、より詳しいレポートを書いてくれていますので、是非覗いてみてください。
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◆「タカラヅカ」の仕組みではなく、「ファンクラブ」の仕組み
そうなんです。この本はファンクラブ(生徒個人個人に付いているもの)を体験された著者が、「ファンクラブの仕組み」と「歌劇団との関係」について、論文にまとめたものなのです。
なので、課題本検討会は「タカラヅカのファントーク」だけではなく、
自然と「どうやって、完全なボランティアでこのような秩序だった優秀なシステムが成り立っているのか」を探っていく事になります。
幸い、テーブルに実際のファンクラブ加入者がいらっしゃり、内部の生の声を聞を聞くことも出来ました!ありがとうございます!
ここからは箇条書きにします。
・FC(以下ファンクラブ)では取れないチケットがとれる。あと出待ち・お茶会などで生徒と触れ合える。
・FCへの貢献度によって、チケット配券の座席の善し悪しが変わってくる。
・会場外での出待ち(ガード)は、ファンの整理と交通安全という重要な役割。
・生徒個人のチケット割り当てを捌いていく意味でも、歌劇団とFCの関係は切っても切れないもの。
・FCのベテランメンバーは、若い生徒にアドバイスすることもある。スターが作り上げられていく過程が楽しい。(その生徒がトップになった時に優越感得られる)
・舞台上から「目線をもらえる」ことがかなり重要らしい。
<まとめると>
・歌劇団は、FCにチケット捌きやファンの秩序維持で多大な貢献を受け、それに対してはファンサービスで応えている。
・FCは、内部でさまざまな仕掛けを使い、序列づくりをすることで、メンバー間の競争心を高め、またそれにきっちり応えるべくチケット配券をはじめとする報酬を与えている。
◆そして最後に。
サポーターより、全員に風車(『シャンシャン』というそうです)が手渡され、プロジェクターに映し出されるビデオに合わせ、合唱。
(何の歌か知らんけど)
◆こんな読書会もアリ
少々たじろぎましたが、サポーターさんの情熱でこんな楽しい読書会となりました。彼女は「夢が叶った」と満足されていました。
混沌の午後のレポートは以上です!
そして、いよいよ、次は私の夢が叶った「哲学カフェ」のレポートです。
また明日。
では、また!