私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、
昨年5月からサポーターとして活動しています。
彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。
「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。
ジャンルは問いません、いい意味でバラけていて、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。
また、「皆で作っていく読書会」というのも魅力です。私のようなサポーターだけでなく、リピーター参加者の方に進行役や会場セッティングを手伝ってもらいながら、運営しています。
6/16(日)は第7回京都開催でした。
午前の部:推し本読書会
午後の部:課題本読書会 「有頂天家族(森見登美彦)」
夕方の部:「ヒミツキチオブサクラカフェ(上映会・ボードゲーム)」
今回も「SAKURA CAFE」さんで行われました。
それでは、午前の部のレポートです。
本日参加は22名。男性13名、女性9名。
初参加の方は6名いらっしゃいました。
今回もテーブルを4つに分けて、スタートしました。
10:40になり、司会者より挨拶・案内のあと、
各テーブルの進行役にバトンタッチし、読書会がスタートです。
私は、Dテーブルに入りました。
Dテーブルの参加者は5名。
最初に簡単な自己紹介をおこないます。
そして、進行役から時計回りに順番に推し本を紹介していきます。
今日も、かなりバラエティに富んでおります。
コミックあり、ミステリーあり、人物伝あり、専門書?あり。
簡単にご紹介していきますね。
① 「フランスはとにっき:海外に住むって決めたら漫画家デビュー」 藤田里奈
30代無職だった作者の彼女が、フランスに行って働くことになった爆笑コミックエッセイ。
作者の行動力がすごいですね。
彼女を擬人化したハトはじめ絵がとても可愛いです。
フランスのオシャレイメージを見事に打ち砕かれたそうです!
②「私が彼を殺した」 東野圭吾
「加賀恭一郎シリーズ」5作目。
3人の容疑者が主役となりそれぞれの視点でストーリーが進んでいく。だからそれぞれが嘘も言ったりするんですね。
で、このお話、何と最後犯人を教えてくれないんです!!
最後の解説部分に「推理の手引き」という袋とじがあって、それを読めば大体わかるとのことですが、それを読んでもわからない人もいるとか。
作家と読み手の勝負ですね。これは面白いに違いないと思いました。
③「ココ・シャネルの言葉」 山口路子
女性経営者の先駆者として、働く女性のために。
自分の信念を貫き創造を続けたココ・シャネルの名言集とその解説です。
この紹介者も自営業とのことで、経営者のための教訓もたくさんあるとのことです!
「醜さは許せるけど、だらしなさは許せない。」など、
とてもシンプルで、それでいて心に刺さってくる言葉ばかりでした。
④「日本美術を見る眼:東と西の出会い」 高階秀爾
20代の紹介者が、「2018年ベストの1冊」と熱く語ります。
西洋美術史の第一人者である筆者が語る、西洋美術と日本美術の特徴の違い。
とても論点がクリアで読みやすく、美術にハマっていた紹介者の彼が、勉強になった、これを読んで本当に良かったと言わしめる良書とのことです。
確かに、論点と比較実例が示されていて、「なるほど~」と思うところが多いです。
難しいかと思ったら、全然読みやすいですよ。
美術好きの方は必読かもしれません!
⑤「諦める力」 為末大
私ちくわの紹介本です。
「走る哲学者」の異名を持つ為末さん。
陸上短距離で日本人で初めて世界大会で銅メダルをとった彼。
スプリント界のホープが、曲折を経てハードルで日本の頂点を極めることになった理由は?
早熟であった彼が、自分より年下の選手に追い抜かれながら、悩んだ末に選んだ「ハードル」という一つの道。
それは、「諦め」であっても「逃げ」でない前向きな「選択」でした。
「諦め」は決してネガティブではない、自分と向かい合った人だけができる「人生の戦略」なのだということを学びます。
今日はテーブルが5人ということで、1周まわったところで時間がありましたので、それぞれの本について、なごやかに話がはずみました。
そうこうしているうちに、お時間となりました。
テーブルNo1の時間
読書会の最後に、「テーブルで一番読みたい」と思った本を「せーの」で指さして、1番になった本を全体発表するという2か月前からの試みです。
各テーブルのNo1はこちらです。
Aテーブル:「天才はあきらめた」山里亮太
Bテーブル:「罪と罰を読まない」岸本佐和子・吉田篤弘・三浦しをん・吉田浩美
Cテーブル:「腐れ梅」澤田瞳子
Dテーブル:「フランスはとにっき:海外に住むって決めたら漫画家デビュー」藤田里奈
A・B・Cテーブルの紹介本はコチラです。
(午後の課題本が森見登美彦さんだからか、推し本も森見率高い!)
全体発表の後、1時間ほどフリートークタイムとなります。
今日も参加者同士で、大いに盛り上がりましたよ。
これだけ多いと、少々マイナーなジャンルでも、必ず興味を示してくれる方がいるものです!
私の趣味はちょっとどうかなあ、と思っている方、大丈夫ですよ。
それから、京都開催が始まって半年となりますが、地元京都の方だけでなく、滋賀・奈良の方に多く参加いただいてます!
次回の京都開催は7/21(日)となります。
お申し込みは、HPのフォームから予約できます。
料金は¥1,500(当日払い)。
SAKURA CAFE さんはキャパがありますので、結構いけますよー。是非ご参加ください!!
午後の部は、また改めて。
では、また!