主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

彩ふ読書会 ~京都北山 7月 ②課題本読書会「こころ(夏目漱石)」

私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、

18年5月からサポーターとして活動しています。

18年12月より始まった京都開催のサポーターリーダーとして、日々お手伝いさせていただいています。

 

彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。

「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。

ジャンルは問いません、いい意味でバラけていて、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。

また、「皆で作っていく読書会」というのも魅力です。私のようなサポーターだけでなく、リピーター参加者の方に進行役や会場セッティングを手伝ってもらいながら、運営しています。

 

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7/21(日)は第8回京都開催でした。

 

午前の部:推し本読書会

午後の部:課題本読書会 「こころ(夏目漱石)」

夕方の部:「ヒミツキチオブサクラカフェ改め大人の学童保育(ブックポーカー・彩読ラジオ)」

 

今回も「SAKURA CAFE」さんで行われました。いつもありがとうございます!

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それでは、午後の部のレポートです。

午後の部は「課題本読書会」。

あらかじめ決められた課題本を各々読了して参加し、感想を共有し合う読書会となります。

 

本日参加は22名。男性11名、女性11名。

初参加の方は4名いらっしゃいました。

テーブルを3つに分けての開催となりました。

 

課題本読書会の流れ

・開始時刻の13:40になりますと、司会者(午後は私)より挨拶・案内があります。

・その後各テーブルの進行役にバトンタッチし、読書会スタート。

・1時間余り課題本について話しあいます。

・15:00頃から各テーブルの代表がまとめを話す全体発表の時間。

・中締めのあいさつと告知で終了。

・その後16:00ぐらいまで自由歓談。 

 

本日の課題本は夏目漱石の「こころ」。

こころ (新潮文庫)

高校の教科書にも掲載されており、誰もが知っている作品ですが、ちゃんと読んだことが無い方も多いのではないでしょうか。

 

かくいう私も、全く記憶にない、、。

 

◆雑感を軽くひとまわり。

午後の部の進行役はサポーターが務めることが多いのですが、進行役によって少し色が出るのも楽しいものです。

 

この日私が入ったテーブルの進行役の方は、まず全員に順番に雑感を述べてもらいました。

 

慣れていない方にも、軽い準備運動にもなり、また論点を探ることもできる、なかなかいいなーと思ったりしました。

 

◆人によってこんなにも違う観点

今日のメンバーは、「こころ」という課題本もあり比較的年齢層が高め、40~50代とみえる方がいつもより多くいらっしゃっていました。有難い限りです。

 

私は、後半に書かれている悲劇の内容に触れ、「先生」の意気地の無さについて、イライラしたことを話しました。

 

しかしながら、各メンバーから出てきた意見は、面白いほど様々で、私が気づきもしなかったことばかりで、多くを学ばせていただきました。

 

◆B/L疑惑というか確定?

まずは、夏目漱石の解説本も事前に読んできていただいた方より、いきなりのクリーンヒットが飛び出します。

「これはボーイズラブ小説です。(!)何故なら『私(主人公)』が『先生』に対する執着が普通じゃない!」

 

なるほど、確かに思い返すと、二人で海水浴をするシーンが1度や2度でなく、しかも男の水着や肉体の描写が無駄に多かった?

 

◆高校の時分の感想と、今読み返した感想。人間の汚い部分。

こころ「ならでは」の意見なのです。

「自殺を目撃した直後の『先生』がまずした事、それは遺書に自分のことが悪く書かれていないか確認したことだった。人間の性分を感じずにいられないシーンに、昔の時分も今の時分も、戦慄を覚えた。」

 

ある意味ズルをしてお嬢さんを手に入れた先生の、象徴的なシーンです。

 

また、金銭に関すること、人間の汚い部分を実感する物語ですよねー。

 

◆時代背景を映しているよね

こんな意見は複数の人から出てきました。

中編の父親を看病するシーンから、

「明治天皇の崩御と、乃木将軍の自決。現代では、だからといって後を追うという考えになる人はおそらくいないが、その時は一定数いたのだろう。そういった死にざまが、『美しい』とされていたのだろう。」

 

「結局『先生』も死ぬきっかけを探していたのかもしれない。」

 

「漱石がイギリスに留学した際に受けたカルチャーショックや、先の見えない時代背景も相まって、こんな閉塞感あふれる作風となったのでは」

といった非常にアカデミックなコメントもありました。

 

◆女性に対してのイメージ悪くない?

時代背景もありますが。

「お嬢さんのお母さんが結婚OKしたら、それでOKなの?」

「現実味が無い、浅はかなイメージで2人の女性を描かれているよね」

「お嬢さんの気持ちって、結局どうだったの?」

「絶対気付いていないとおかしいのに、最後まで妻となるお嬢さんは気づいていないことになっているけど、これってどうなの?」

 

といった、女性をある意味低く見ているよね、といった意見も多かったですね。

 

◆私の感想

こういう機会に恵まれ、今回、名作「こころ」を読むことが出来た事、それが単純に良かったです。

 

また、時代背景や作者の遍歴を踏まえての考察を聴かせていただきました。

学生時代あまり勉強してこなかった私にとって、非常に多くのものをいただきました。

 

読書会を通して、「本の読み方」を学ばせていただいた記憶に残る貴重な会となりました。

 

次回の京都開催は8/18(日)となります。

8月の課題本は、SFの名作。

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

です。

 

お申し込みは、HPのフォームから予約できます。

料金は¥1,500(当日払い)。

SAKURA CAFE さんはキャパがありますので、結構いけますよー。是非ご参加ください!!

 

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読書会レポートは、まだ終わりませんよー。

 

夕方以降の部は、日を改めて。

  

では、また!