主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「ジャニーズは努力が9割」 霜田明寛

<自分らしさを見つけるのも自分らしく>

 

こんばんは。ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

今日はこちらです。

 

ジャニーズは努力が9割 (新潮新書)

 


 

 

<内容紹介 amazonnより>

本当の〝才能〟とは、努力できること。
そう、ジャニーズは教えてくれた――。
SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐、滝沢、亀梨……
「努力の16人」と、彼らを導いたジャニー喜多川の「育てる力」に迫る!


司会や演技に果敢に挑戦する者、アイドルを極める者、裏方として後輩を育成する者、人柄を磨く者……努力の仕方は十人十色。厳しい競争を勝ち抜いた、彼らの努力や人生哲学に光をあてる。そして、彼らを見抜き 導いたジャニー喜多川の「育てる力」とは?
構想10年、膨大な資料から本人たちの言葉を選り抜いた、「努力の16人」の軌跡。9歳でSMAPに憧れ、18 歳でジャニーズJr.のオーディションを受けた、「元祖ジャニヲタ男子」による、ゴシップ抜きのジャニーズ論。最強エンタメ集団から、人生を変えるヒントを盗む!

 

◆ジャニーズファンではない私ですが

240ページ余りで1日で読めてしまう新書ですが、かなり印象に残る本でしたね。

特にジャニーズファンではないオジサンの私ですが、心に熱いものが湧いてくる、そんな読後感でした。

同時に、先日惜しくも亡くなられたジャニー喜多川氏のすばらしい人柄を知ることができ、大変有意義な読書になりました。

 

◆真摯さこそ唯一絶対の条件

ジャニーズ事務所の採用基準は、

「やる気があって、人間的にすばらしければ誰でもいい」

そうです。

 

もちろん、ジャニーさんの、「この子が大きくなったら」を見抜く魔法の眼力はきっとあったとは思いますが。

 

でもこれは、私にとっては意外でしたね。

 

アイドルといえば華やかな世界ですが、やはり芸能界は厳しい、そんな中で人一倍厳しい努力を続けられる存在でなければならないし、ジャニーさんはそんな若者を愛していたんだと思います。

 

門戸は広くとっていながら、実際の世界は厳しいので、続けられない人は脱落していくのです。

 

そして、ここに登場する16人のトップアイドル達は、自分で考えながらそんな血のにじむような努力を重ね今の地位があるのです。

 

◆「自分が生きる道」を見つける

ここに登場する16人のアイドルは誰しも個性的で、それぞれの「立ち位置」というか、「売り」を持っていて、それがまた中途半端ではない、プロフェッショナルな実力を持っています。

 

そんなプロフェッショナルが各分野に散在するから、「テレビでジャニーズを見ない日は無い」ことになるのです。

納得です。

 

テレビをあまり見なくなった私でさえも、すぐ思い浮かべることができます。

(敬称略)

司会=中居正広・国分太一

ドラマ=キムタク・長瀬智也

 

映画=岡田准一

バラエティー=井ノ原快彦

ニュース=櫻井翔

アート=大野智

舞台=堂本光一

 

◆自分らしさにたどり着く道は、ひとつではない

それぞれの道を究めていくメンバーを、筆者は4つに分類しています(面白い)。

 

①与えられたことを全力でやり続けた結果、それが自分のやりたいことになる

堂本光一、滝沢秀明パターン

ジャニーズの王道、歌と踊りを究めていきましたね。

 

②与えられたことを全力でやりながら、自分のやりたいことを並行して続ける

岡田准一、堂本剛、大野智パターン

大野くん、フィギュアや絵に非凡な才能を開花されたのが印象的です!

 

③与えられたことを頑張っていたら、「やりたいこと」が見つかった

風間俊介、生田斗真、長瀬智也パターン

長瀬くんは、音楽ではスタッフを含めジャニーズで右に出る者がいないほどの知識と技術をもっていますよね!

 

④「やりたいこと」ができなくなったが、間接的に夢がかなった

亀梨和也、手越祐也パターン

野球やサッカーを諦めて、ジャニーズ一本に取り組んだ結果、スポーツ関連の仕事をすることができましたね。

 

それらが示すことは、「自分のやりたい事を見つける」のは、決してひとつではなくて、今の仕事を一生懸命やっていれば道は開けることもあるし、今の仕事は本当にやりたい事なのか疑問に思っていて別な事を試しながら道をひらくこともできるんです。

 

つまり自分の意識と覚悟次第でどうにでもなる、ということなんですね。

 

◆圧倒的な努力量

ここに登場するスターたちは、誰もが「圧倒的な努力」を重ねて現在の位置にいるんだということを、いやというほど思い知らされます。

 

岡田くんの「毎日本1冊、映画3本ノルマ」や、中居くんの「徹底シミュレーション」に代表される、プロフェッショナルとしての姿勢、これは尊敬しかないですね。

 

ひとつずつ紹介しませんが、これを読まれた方のほとんどが、「自分は全然がんばってなんかいないな」と感じるのではないでしょうか、、。一読の価値ありです。

 

カッコいいから、カワイイからだけじゃない、そもそもそれではジャニーズ事務所に採用すらされていないんでしょうね。

 

◆伊野尾くんの考え方

私は15人目の伊野尾慧という存在にすごく惹かれました。

「あまりにも仕事が無くて」明治大学に通っていました。

そこで建築の勉強をしました。「あまりにも仕事がなくて」一生懸命勉学に打ち込んでしまったそうです(笑)

 

彼は、将来こんな立ち位置になりたいから、これを勉強して、という明確な目標があったわけではないらしいのですが、彼の言葉が印象的でした。

 

「たとえ仕事に繋がらなくても、『楽しい』と思えることを経験をいろいろしていくこと、そんな『点』を打っていき、続けていくことで、いつか意外な形で役に立つこともある」

 

まさに現代的な考え方だなあと思いました。

 

このように、誰かの生き方が誰かの生き方に影響を与えることができる、そんな形でジャニーズアイドルに触れられたことが、素晴らしい読書経験になりました。

 

では、また!