<どうあれ人は感動したい!>
こんばんは。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
今日書くのは、参加2回目となる、「こうべふらんす哲学カフェ」さんです。
昨日のレポートに続き、後編となります。
「哲学カフェ」の概要と
「こうべふらんす哲学カフェ」さんについては、
こちらの前半のレポートと、HPをご覧ください。
◆前半のポイント
今回のテーマは、「感動の〇〇」〜心が動くということとは?です。
これまで、
・予想を超えるサプライズ
・前の状態との落差
・成長を実感したとき
・脳の報酬系
・普通のことでも感動できる
など、ポイントとなるワードがたくさん出てきました。
後半も、多くのキーワードが飛び出し、「感動」のメカニズムについて、探求していきます。
◆「視点を変える」ということ
前半の続きとなりますが、「なんでもないことに感動する」ということは、どういうことなのかについて考えます。
興奮するわけでもなく、驚くというわけでもない。
よくよく考えてみれば、今自分が置かれている状況はすごく恵まれていて、幸せであることを実感する瞬間ってあります。
そんな中、「考える枠組みを変えれば、どんなことにでも感動できるのでは?」
という発言がありました。
「よくよく考えてみれば」っていうのが、枠組みを変える=視点を変えるっていうことなのかなあと思いました。
できないと思っていたことが出来たら感動する。
逆にこれぐらいできると思っていたら、感動しないか、出来によっては 失望する。
親がいるのが当たり前と思っていたら感動しない。
でも、高齢で病気の親を前にしたら、今日一日がすごく有難いと思いますよね。
離れてみて初めてわかる親のありがたみとか、よく言いますよね。
◆「あはれ」と「をかし」
古典の感動を表現する言葉に、「あはれ」と「をかし」というのがあるという話が出てきました。
「あはれ」は、情緒的な感動に使われるそうです。
先述の「予想外の出来事に」心を打たれたとか、子供や動物を愛おしく思うような気持ちでしょうか。
対して「をかし」は、理知的な感動に使われるそうです。
興味深い、なるほどなあ、といった、どちらかというと理解して面白がる、といった感じでしょうか。
悟る、腹に落ちるという感覚もこちらに近いのでしょうか。
昔習ったのかもしれませんが、すっかり忘れてたので、これはまさに私にとって「いとをかし」な気づきでした。
この枠組みが私の中では最後の方まで効いてきましたね〜。
◆「リテラシー」の違い
スポーツの感動ポイントが、見る人によって違うという話がありました。
確かに、弱い方を応援してしまう、地元を応援する、プレイヤーの頑張りに感動する人もいれば、単純にプレイが人並みはずれているとか、また技術的なことに感動する人もいます。
特にそのスポーツの経験者は、人と見ているポイントが異なりますよね。
直接プレーをしてない人の方の動きを称賛したり。
「リテラシー」の違いというワードが出てきました。
私がその意味がよくわからなくて、聞き返したのですが、リテラシーとはその対象に対する興味や理解度の違いということのようです。
なるほどと思いました。であればさっきの話につながります。
リテラシーは「をかし」につながります。
スポーツや美術・音楽などの芸術もそうですが、詳しい人とそうでない人は感動ポイントが違います。
情緒的な「あはれ」だけでなく、理知的な「をかし」の感動が強くなるでしょう。
◆日々感動を。
「感動の多い家族は子供が問題行動を起こしにくい」
これも面白い意見でした。
まあ、この辺は諸説あると思いますが、90点とってきた子供に対し親が「100点以外は認めない」とかいつも言っているような家庭より、「よく頑張れたね!」と単純に言ってあげれるほうが、私はいいと思います。
報われないと感じて、子供は悪いことで気を引こうとしたりするかもしれませんし。
◆どうあれ人は感動したい
21時になりましたので、この日は終わりです。
進行役が出てきたポイントについておさらいします。
その中の感想として「どうあれ人は感動したい」という言葉がすごく心に響きました。
感動は脳の報酬系であるということは、先述しましたが、
おそらく人は感動のような刺激がないと生きていけないぐらいじゃないかと思っています。
「涙活」なんて言葉が流行るほどですから。
「感動」とは。
脳内物質が出て気持ちいいという「結果」は同じだとしても、それに至るプロセスは人によってけっこう違うし、同じ人でもタイミングによって違います。
そんなプロセスの違いについて少し迫ることが出来た、今回はそんな哲学カフェだったかなと思いました。
帰る道中も、続きで色々考えてしまって、今日もいっぱいお土産をいただきました。
主催者のjuperyさん、進行役の方、メンバーの皆さん、ありがとうございました!
今回のレポートは以上になります。
では、また!