<グループはグループじゃない者を考えること>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
最近は夜に、娘(6歳)と、絵本を読んだ後、布団に入ったら、「何かお話をして!」と言われます。
先週は「水」の話(雨が降って、川になって、海へ流れて、とかいう話)、や「空気」の話(目に見えないけど確かにあるようなもの)の話をしたり。
昨夜は、「グループ」という話をしました。
「サンマとサーモン」は何のグループ?と聞くと、「お魚!」といった具合に、グループ名を当てるクイズになっていきます。
私:「じゃあ、ピーマンときゅうりは?」
娘:「緑!」
野菜と答えるかと思いましたが、こうきたか。これも正解ですね。
私:「それじゃあ、ピーマンときゅうりとトマトだったら?」
娘:「うーん、お野菜かな?」
ありがとうございます。誘導尋問です。
では、抽象度を上げていくゲームにしてみます。
私:「じゃあ、お魚と馬」だったら?
娘:「えー!わかんない!」
私:「正解は『動物』。鳥も魚も『動物』やで」
娘:「あ、知ってる!人間も『動物』やんな!」
素晴らしいです。私も子供の頃、「人間も動物」っていうのは、教えられはしましたが、なかなか理解できませんでした。
「動物」といったら、動物園にいるような、サルやゾウ・ライオンといったケモノのようなイメージで、鳥や魚、まして虫も動物とはなかなか思えなかったものです。
「動物」というのは「言葉」であり、それはどんなものかを決めているのは「意味」ということになります。
そして「意味」というものが、「グループ名」ということになるのではないでしょうか。
「グループ名」ということは、「それに所属するメンバーと、所属しないメンバーとを区別するため」ということになります。
などと、至極当たり前のことを書いているわけなのですが、これが人間に特有といわれている「抽象化」という能力になるようです。
そして、この「抽象化」の能力が高い人ほど、「説明がうまい」「応用が利く」などといった、生きていくうえで非常に重要な能力なんです。
では、もっともっと抽象度を上にあげていきます。
私:「じゃあ、『動物』じゃないものって、どんなものがある?」
娘:「お花とか?」
私:「いいねー。じゃあ、『お花』と『木』と『ワカメ』はどんなグループ?」
娘:「わかんないー」
私:「難しかったかな、正解は『植物』でした。では、『動物』と『植物』はどんなグループになる?」
娘:「わかんなーい」
なかなか思い通りにはいきません。
質問を変えます。
私:「じゃあ、『動物』と『植物』でないものは?」
娘:「折り紙とか?」
私:「おー、いいね!じゃあ動物と折り紙が違うところは?」
娘:「動くか、動かないか、かなぁ」
いい感じです。
グループ名をうまく見つけるには、先述のように「そのグループでない者」を意識するといいようですね。
私:「じゃあ、折り紙と葉っぱはどう違う?」
娘:「うーん、枯れるか枯れないか」
私:「それじゃあ、『動物』と『植物』はどんなグループになるかな?」
娘:「生きている?」
私:「すばらしい!それじゃあ、動物のような『生きている』と、石のような『生きていない』はどういうグループになる?」
私はしぶといです。でも、この辺まで来ると、私も難しくなってきます。娘も解らないようで、しばらく考えます。
そして、私が、
私:「目に見えるものと、見えないものっていうグループはどうかな?」
娘:「あー、いいね、でも、目に見えないグループって、何?」
私:「そうやなー、、、『気持ち』とかって、どう?」
娘:「あー、いいね!だったら『音』はどう?」
私:「いいね!じゃあ、空気は?」
娘:「空気は寒くなったら息が白くなって、見えるからダメ!」
私:「うぉー、確かに、、」
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眠れなくなるのでした。
早く寝なきゃいけないのに。
では、また!