<「情報」という魔物>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
緊急事態宣言後、あまり外に出られないのもありますが、色々な情報が気になって、スマホを見る時間が増えました。特に寝る前や起きた時、スマホでyahooニュースを見るのですが、一度見出すと止めることができません。
寝ようと思っていたのに、気づけば30分経っていたなんてこともザラです。
yahooニュースにはどんな魔力があるのでしょうか。
そういった「情報」について少し考えたいと思います。
◆「情報」を持っていると得だから
情報を持っている人は、持っていない人に比べて「得」をすることが多いです。
例えばふるさと納税。定収を得ているサラリーマンであれば確実に得をします。何百円というレベルではなく、年数万円単位で得をします。しかもamazonで買い物をする様な感覚で景品を選べてあまり手間はかかりません。なのにやっていない人はけっこういます。
それはこういったことを「知らない」からです。
一度知ってしまうと「どうして知らなかったんだろう」と悔しがることって多いですよね。
yahooニュースだけでなく、テレビやブログやSNSにも、そういった「お得情報」が溢れています。見たから得したっていうことは、よくあります。
単純に「生活の役に立つ情報を得たい」からというのは、多いのではないかと思います。
◆誰と誰が付き合ったとか別れたとか
でも、世の中には何の役にも立たないようなゴシップネタにやたら詳しい人がいます。
私もどちらかというと好きなほうです。芸能ニュースはよく見てしまいます。
でも、そんなレベルは超えて、同じ平社員なのにやたら会社の人事情報に詳しい人とか、身の周りのみんなの出身大学を知っている人とかいますよね。
やたら首都とか県庁所在地に詳しい人とかもいますよね。
これって、いったいどういうことなんでしょうか。
いつかアメリカ横断ウルトラクイズに出場した時、バラマキクイズで無駄足を踏まないように?
ネプリーグを一緒に観ている家族の前で答えてすごいと思われたいから?
初対面で芸能ゴシップ好きの方がいた時、盛り上がりたいから?
でもいつくるかわからないその時のために、膨大なトリビアをインプットするって、なんか滑稽ではないでしょうか?
◆自分に自信がないから?
やたら多くの情報を集めようとするのは自分に対する自信のなさの表れという言い方もできます。
知っていないと不安、知っていることによってすごいと言われたい。逆に知らないことで恥をかきたくない。
自己肯定感が低いと、やたら「知らない」ということについて「恥ずかしい」という感情が強いですからね。
子どもが大人に褒められたいから、何でも「知ってる!」って言いがちなのも、こういう心理から来ると思います。
逆に自己肯定感の強い人は、「知らない」ことを気にしない人が多いと思います。知らないことは聞けばいい。知らないことが多いのは当たり前。
◆情報=お金
唐突ですが「情報=お金」とは昔から言われています。知っている人だけが得をする、だから人に教えたくない。企業では血眼になってお得情報を追いかけます。
「お金は持っていれば持っているほどいい」「お金をもっていないと何となく不安」「お金を増やすことが楽しい」「お金儲けのことを考えると夜も眠れない」・・
こういった感覚って、よく聞きますし、自分でも当てはまるところあります。
これって、「情報」と似てないですか?
「情報は持っていれば持っているほどいい」「情報をもっていないと何となく不安」「情報が増えることが楽しい」「情報をに触れていると夜も眠れない」・・
あんがい当てはまりますよね。
◆あればあるほどいいという感覚
情報はあればあるほどいいというのはお金の万能感と通じるところがあるようですね。
じゃあ、お金にまつわる話で、こういう言い方もされますよね。
「無駄遣いしなければ、言うほどお金は使わない」「お金は何に使うかであって、やみくもに貯めるものではない」
お金は何かを得るための「媒体」であって、お金そのはタダの紙切れである、というようなことはよく言います。お金は手段であって、目的ではありません。
「情報」も同じです。役に立つかどうかわからないのに、やたら情報を得ようとすることは、目的と手段をはき違えていると言えます。
これは自分に対しての猛烈な反省でもあります。
◆情報を遮断する勇気
ここまで考えてきて、yahooニュースを見続けてしまう自分の心理が少しわかったような気がします。
yahooニュースというものは、巧妙なリンクで私を誘ってきます。この間も仕事をしながら天気を観ようとしたと思うのですが、いつの間にか「志村けんのおもしろエピソード」を読んでいました。
情報機器から距離を取る時間を作ることの大切さもよく耳にしますが、不要と思う情報を遮断する強い気持ちを日常的に持っていないと、yahooニュースの魔の手は四六時中襲いかかってきます。
・・・でも、お金も同じで、不要不急の出費、無駄な情報だからこそ、「なんか面白い!」ってのはありますよね!っていうことを言ったら台無しですかね?(笑)
では、また!