<このまま哲学カフェの題材になりそうな本ですね>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第87回開催になります。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
今日は前回の続きで
「哲学的推し本を紹介し合う会」
について書いていきたいと思います。
前回の内容はこちら。
◆紹介された本続き
昨日の続きで、実際に紹介された本を紹介し、コメントとともに掲載していきたいと思います。
今日は5冊目から。
⑤
「とにかく生きてればなんとかなるから」。
水木しげるの自伝です。
まさに失敗や挫折の百科事典。勉強できなくて、仕事も長続きしない、いいとこなしの人生。
腕を失っても、生活が苦しくても、行き当たりばったりで、なんとか生きていく。
でも、本人の性格で暗くならず、ほんと凄い人だな、と思ったそうです。
辛くても、面白いエピソードが満載で楽しめます。
⑥
小泉八雲の短編集。
紹介いただいたのはその中の「常識」という話。
お坊さんと猟師が、ふたりで菩薩様が現れるのを待っている。
菩薩様があらわれるが、猟師が矢を放つ。
「殺生をなりわいとしている私(猟師)の前に菩薩様が現れるのがおかしい」と朝確かめると、たぬきがだましていた。
殺生をなりわいとしている人は罪深いのか?という問いにもなるし、
「常識を疑ってみる」という教訓が哲学的ですね。
⑦
この方、前回に引き続き、絵本を紹介してくれました。
平穏に暮らしていた魚にある日、チョコレートが降ってくる。
それはとてもおいしくて、しかし、その後いつ降ってくるかわからないチョコレートを待って、待って。
チョコレートを投げ入れる男の子のほうの目線では?
チョコレートは、投げ入れたほうが良かったのか、入れないほうが良かったのか。
なるほど、いかにも、哲学の匂いがしますね。
⑧
私、ちくわの紹介本です。
会話を哲学することを仕事にしている文学博士が書いた本。
コミュニケーション(主音声)→約束事の積み重ね。
マニピュレーション(副音声)→言葉の裏で相手の行動を操作する。
「うる星やつら」や「ロミオとジュリエット」等マンガや小説の作品中の会話に沿って、コミュニケーションとマニピュレーションを解説。
フィクションの中の会話はなかなか高度な会話技術だと思いました。
以上で、8名の方が紹介された本を振り返りました。
今回も、いずれも「哲学的」というお題にふさわしく、このまま哲学カフェの題材にできるものもあって、楽しませていただきました。
今年のオンライン哲学カフェはこれで最後です。来年も、100回開催目指して哲学カフェを続けていきたいと思います。
ありがとうございました。
では、また!