<いつも、「哲学的」のバラエティーが豊かです。>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第87回開催になります。
前回の第86回開催の記事はこちらになります。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。
◆今回は「哲学的推し本を紹介し合う会」
今回は、いつもと異なり、番外編「哲学的推し本を紹介し合う会」となります。
「この本は哲学的だ」と思う本を順番に紹介していくという趣旨になります。
哲学系の書籍だけでなく、小説、新書、コミックなど、本人が「この本は哲学だと思う」本ならなんでもOK、となります。
この日の参加者はのべ12名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。
今回は、いつもの通りひじき氏進行役、私ちくわが書記役でやっていきました。
◆紹介された本
実際に紹介された本を紹介し、コメントとともに掲載していきたいと思います。
①
著者の解説が、とても読みやすく、
しかも内容が、実生活に即していて、ふだんこの哲学カフェで話しているような感じであるということでお薦めされました。
幸福になるために、逆に不幸な人とはどういうものなのかを考えてみる。
内にこもらずに外と関わることの大切さ、
このまま哲学カフェのテーマになりそうなものもたくさんあったそうです。
問いの立て方も面白く、○○とは?ではなくて、○○な人ってどんな人?と問うたりしてイメージしやすいとのことでした。
②
SF短編集です。「日本SFの臨界点」というのは、シリーズものになっていて、今回紹介の著者、石黒達昌さんはお医者さんだそうです。
紹介されたのは、1話目「希望ホヤ」。トロッコ問題のような物語で、娘がガンの余命宣告、助かるには南の島に棲息する「希望ホヤ」を食べれば、治るかもしれない。
でもその「希望ホヤ」は絶滅危惧種で、娘が助かるためにたくさん採ってしまうと絶滅する恐れがある。
最後は、皮肉で、虚しさを感じたというこの話。
③
筋ジストロフィーで寝たきり、人工呼吸器も必要な主人公とケアする人たちとのノンフィクション。
今まで持っていた障がい者っていういうイメージを覆される。
当人かなりワガママです。でもそこが、この話を読んでいく重要なポイントです。
読んでいくと、今まで持っていた障がい者への神聖視をはぎ取られたり、健常者から障がい者に対するバイアスみたいなものが浮き彫りになっていきます。
そういう健常者-障がい者のバイアスを超えたら、結局人と人と正面からのぶつかり合いになるんですね。
④
21世紀型の社会は自己搾取。
「自分は○○できます」という言い方をしていくことで、それに対してベスト+αを続けないといけなくて、やがて体を壊していく。
お互いに「疲労」を共有できる関係・しくみを作っっていきませんか。
できるorできないの主張ばかりではなく、お互いにソフトな着地点をめざしましょう。
成長し続ける前提はやめましょう。
そんな提言がまとめられているということです。
まさに、あー、わかるわー、という内容ですね、、。
この日、紹介予定の方は8名いらっしゃったので、前半の4名で区切りとし、休憩をはさんで残りの4名が紹介となりました。
続きは日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!