ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「凡人道~役満狙いしない方が人生上手くいく」 ひろゆき

<自分の頭で考えた人が幸せになれる>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

  

今日はコチラの本から。

  

 

内容<amazonより>

巨大掲示板「2ちゃんねる」創設者にして元管理人のひろゆき。
76(ナナロク)世代を代表し、ネット世界にも造詣が深い著者の思考や人生観は、
ネット世界の「基本」とは少々異なります。

「投資をするよりまず貯金をしろ」

「好きなことを仕事にしたら生きていけない」


など、従来の「ネットリテラシーがあって閉塞感を感じている人」が期待することを考えています。

インフルエンサーの言うことを実践しても生きづらさは変わらない

――そう感じる人に向けて、ならばどうすればいいか、
どうすれば人生に行き詰まりを感じず「ちゃんと生きる」ことができるか、
というコツを本書で紹介していきます。

 

この本では、インフルエンサーの聞こえの良い生き方に憧れ、後先を省みないことの危険さを漫画にて紹介し、手堅く生きることもアリですよ、と示してくれています。

  

◆好きなことを仕事にするのはなかなか難しい

「好きな事で、生きていく」という考えに囚われない

好きな事だけして生きていくというのは、最近よく聞くようになりましたね。

だからといって皆今の仕事を辞めて好きな事を仕事にしだしたらどうなるでしょう。

 

「好きな仕事は搾取されやすい」と筆者は言います。アニメーターやゲームクリエイターを例に挙げ、長時間労働・低賃金の構造が蔓延している現状です。

 

当たり前ですが仕事には需要と供給のバランスが存在し、やりたい人が多い業種は賃金が安くなります。逆にやりたがらない仕事の給料は高い。

 

仕事はあくまで稼ぐための手段と割り切って、別に趣味を楽しんでいるほうが健全であると筆者は言います。

 

これ、同感です。

好きな事だから、貧乏でもやっていける、っていうのを否定しませんが、一定の収入がないことには、好きな事をするのもままならないというのはやはり前提にあると思います。

 

◆生活コストを上げない

映えない人生が不幸せとは限らない

これ、いい言葉ですね。

 

ブランド品や食べ物、住まいにワンランク上を求め続けていたら、生活コストが上がるいっぽうになります。

すこし稼ぎが上がったからと言って、安易にいいものに替えようとしない。

 

生活コストを上げてしまうと、下げるのが難しくなります。

これ、「非対称性」というやつですね。

(非対称性の過去記事はこちら)

chikuwamonaka.hatenablog.com

いかにコストを上げないか。

それは現在を大切に、感動していくことだと思います。

 

普段の食事をおいしい!と喜び、モノが少ないことに便利を感じ、目の前の人に感謝をすることです。

 

日常生活は、よっぽど気を付けいていないと、「消費しなきゃ病」の魔の手が四方八方から伸びてきます。

広告、テレビ、スマホ、、。

いかにそれらを一歩引いて眺めることができるか。

 

「趣味は買い物」のような、「消費」することを趣味にしてしまわないこと。

「映え」なくてもいいんです。

 

◆結局、努力は報われる

結局、「努力は報われる」と思って地道に続ける人が成功する確率が高い 

これも共感できます。

 

リスクを取って一発逆転の道を歩むことを否定しないですが、それは「自分でよく考えてから」やることが大切だと思います。

 

もし失敗した時に一文無しになってもいいのか。文中に紹介されていたケースでは大学を辞めてしまったことで、良い仕事が得られなくなり、海外でもまともに働けない、といった結果となっています。

 

といったように、ひろゆきさんは結局のところ、「自分でよく考えて行動しよう」ということを言いたいのです。

 

インフルエンサーは煽るのが仕事ですし、聞こえが良くエッジの効いた自己啓発本が売れるというか出版されないのが常です。 

 

翻って、この本を書いているひろゆきさんも、立派なインフルエンサーで、この本もエッジの効いた自己啓発本ということになるでしょう。

 

堂々巡りになるかもしれませんが、「この本に書いてある事をそのまま実践すれば幸せになるんだ!」と思った時点で、目的は達成されない、ということですよ!

 

自分の頭で考えて。

 

では、また!