ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

2021年11月の読んだ本まとめ+おすすめ本ベスト3

<2ヶ月連続の平野啓一郎さん>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

読書について書いているブログなので、月に一度ぐらいは「今月に読んだ本のまとめ」をやってみようというこの記事。

 

いつもは「読書メーター」という読書サイトに記録を付けていっていますので、もしご興味あればそちらものぞいてください。

ちくわ - 読書メーター

 

11月に読んだ本はこちらです。

f:id:chikuwamonaka:20211204055808p:plain

 

11月は8冊でした。

自分の最も印象に残った度合いに☆1~5つを付けているのですが、

今月の「☆5」は3冊でした!

 

<今月のベスト本>

☆5を中心に、今月のおすすめを紹介します!

 

11月のベスト本! 

 

「私」や「その人」を決めるているものは何なのか?

「ある男」において強烈に問いかけましたが、その他の作品にもたびたび出てくるこの課題。それは平野さんオリジナルの「分人主義」という考え方に基づいており、その考え方が実例を交え丁寧に紹介されています。

私にとって、新たな人間観を与えてくれた貴重な読書体験でした!

 

<読書メーターへの感想>

あぁ、これは面白いです!「自分」というものを、「本当の自分」と「仮面」の2階建てから、「分人の集合体」という縦割り構造に再構成すること。そうすることで、人によって態度を使い分けることや、対人距離が異なることの説明がしやすくなりますね。(☆5)

 

ブログ記事もあります。2回にわたっています!

chikuwamonaka.hatenablog.com

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

 

その他おすすめ本 

 

差別はどこでどう起こっているかを丁寧に説明されており、差別は他人事ではなくごく身近にあり、自分が日常的にやってしまっていて、これからもやってしまう可能性があるということに嫌でも気付かされます。

少し辛い読書になりますが、それでも、最後まで読んで良かったと思います。

 

<読書メーターへの感想>

人は固定観念をベースに生きている以上、「誰かを差別する可能性は常にある」ということを心に置けただけでこの本を読んだ価値があります。また、「既得の特権」は、自分では気付きにくいことがよく理解できました。良書でした。(☆5)

 

ブログ記事もあります!

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

 

 

最初から事実としての被害者と加害者は決まっています。でも、読み進めていくうちに誰が被害者なのか、加害者なのか、ほんとうにわからなくなってきます。それをタイトルの「悪人」という言葉で上手く表現していると思いました。名作です。

 

<読書メーターへの感想>

あぁ、これはすごいです。「解体工の男が保険外交員を殺した」と、犯人は冒頭に明かされています。そこから、被害女性、加害青年、彼ら・彼女らを取り巻く人物視点のドラマが展開されると、まさにタイトルの通り、誰が「悪人」なのか?わからなくなってきます!(☆5)

 

 

11月のベスト3は以上です!

 

11月末現在、今年の読了冊数は99冊。

目標の年内100冊は達成ですね。

12月はいろいろと忙しいですが、「年間ベスト」などの記事も書けたらと思っています。

 

では、また!