<「嫌い」にはエネルギーが要るのか?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として細々と楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第61回開催になります。
前回の第60回開催の記事はこちらになります。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。
◆「Zoom」を使っています
今回も、「Zoom」を使用。
「Zoom」はすっかりおなじみですがとても使いやすいオンライン会議アプリです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
◆この日のテーマ
この日の参加者は10名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。
オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。
しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。
今回は、いつもの通りひじき氏進行役、私ちくわが書記役でやっていきました。
この日のテーマは、メンバーの推薦により選ばれた
「好きは嫌いよりなぜ優先されるのか?」
です。
「○○のファンだ」、「○○という作品は好き」、という人に対し、「自分は嫌いだけど」というのは言いにくいのはどうしてでしょう。「多様性を尊重する」という価値観との関係はあるのでしょうか?
では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。
◆テーマの解釈が分かれる
今回、テーマについて、参加者によって解釈が分かれる、という現象が起きました。
哲学カフェにおいては、時々あることなのですが、解釈が分かれたまま進んでしまうと、対話が嚙み合わず消化不良になってしまうことになるので、気を付けなければいけません。
今回、テーマの中にある「優先」について、「好きな話題を出しやすい」ことなのか、「好きという意見が選択されがち」ことなのか、解釈が分かれる結果となりました。
進行役がそれについて整理し、「いまは、こっちの方向で進めましょう」、というふうに進めてくれたので、そこはなんとかなったのかな、と思いました。
つくづく、テーマというのは一筋縄ではいかないな、と思ったのでした。
◆「好き」は「嫌い」より言いやすいのか?
芸能人や作品に対し、「好き」が多数の中で、「嫌い」というのは勇気が要るものです。
しかし、「嫌い」が多数の中で、「好き」というのも言いにくいものです。
たんに、同調圧力だけでは?という問いがありました。
しかし、好きは肯定、嫌いは否定という意味合いからすると、コミュニケーションをとるうえで、受け入れやすいということはあります。
◆「嫌い」発言は何を生むのか
「『嫌い』は闘争か、逃走か、につながる」という意見がありましたが、「嫌い」にはコミュニケーション上ネガティブに働くことがありそうです。
人のいいところを挙げるか、悪いところを挙げるか、ということもあります。
「嫌い」ばかりを言う人、(自分)の評価が下がってしまう、ということもあります。
◆「嫌い」が言えるライン
「スイカやメロンが嫌い」と言うことと、「あの人が嫌い」と言うことはちょっと違います。
対象が人なのか、モノなのか、ということです。
映画や、小説はどうでしょう。
対象はモノではありますが、作品を手掛けた人への批判という意味合いも含みます。
対象が人の場合、その人がそこにいる、近くにいる場合と、遠くにいる人(芸能人など)の場合でも違ってくると思います。
何に対して「嫌い」と言うのか、ということもあります。取るに足らないこともありますし、犯罪や倫理に欠ける行為に対してもあります。
長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!