ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

(非)青空哲学カフェ第5回「秘密」①

<情報の公開度合いだけではない、何か>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)

今回は、半年に一度程度オフラインで集まって開催しています、「青空哲学カフェ」のレポートになります。

 

 

前回の第4回「青空哲学カフェ」開催の記事はこちらになります。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。

私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。

当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。

 

◆今回は(非)青空哲学カフェとなりました

過去4回は、近隣公園での屋外開催でやっておりまして、今回もその予定でしたが、あいにくの天候となったため、急遽レンタルスペースを借りての開催となりました。

 

今回お借りしたのは「とまり木432”」さん。

 

ふだんは野菜を売りにしたおしゃれなバルとして運営されていますが、日曜は定休日なのでレンタルスペースとして貸し出されています。

女性をターゲットにしているお店のようで、内装もイイ感じです!

テーブル席だけでも10人あまり座れるので、哲学カフェには申し分ありません♪

今回はこの場所をお借りして、(非)青空哲学カフェとなりました。

 

◆この日のテーマ

この日の参加者は、急遽の場所変更にもかかわらず、9名の方にお集まりいただきました。(ありがとうございました!)

時間はいつも通り2時間、間に1度休憩をはさみます。

進行はいつも通りひじき氏にお願いし、書記役はこの日のためにわざわざ関東よりお越しいただいた、F氏に担当していただきました。

 

この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた

 「秘密」

です。

 

自分だけの秘密。

2人だけの秘密という魔力。

秘密が秘密でなくなる時、どういう事が起こるのでしょう。

 

では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。

 

◆秘密とはどういう状態なのか

まず最初に「みなさん、秘密はありますか?」という問いからスタートしました。

 

おおかたの人が、秘密はある、と答えたのですが、その問いを発した方から、

「『公開していない情報』はあるけれど、それは『秘密』とはいえないかも」

という意見がありました。

 

秘密とは、他人に話していない情報と言い換えることができそうですが、

「公開していない情報=秘密とはいえない」という意見より、その他に何かしら要素がありそうです。

 

例えば、おなかに大きなホクロがあって、その存在を誰にも伝えていない場合、それは公開していない情報ではあっても、秘密と言えるかと言われると、秘密ではないかもしれません。

 

というのは、それが知られたところで、「ふーん」で終わってしまうだけだからです。

 

さっそく、その点は重要そうなのですが、序盤過ぎるので、一旦置いといて、

(恒例の)「秘密」の具体例をもっと出していきます。

 

・あの人に好意を寄せている、ということ

・盗撮・盗聴が趣味である

・松茸のとれる場所

・整形している

・過去に人を殺したことがある

・LGBTに関すること

 

好きだとか憎んでいるとか、そういう感情的なことも多いのですが、それとは別に、「業務上の秘密」というのがあります。

ライバル他社に漏れると不利益となるようなものです。

 

ここから、「漏れると不利益となるもの」というキーワードが出てきて、それが他にも当てはまりそうだ、という気がしてきました。

 

「○○さんに恋心を抱いている」という気持ちは、状況によっては、漏れるとマズイこともあります。

友達の恋人であったりとか、自分や相手が既婚者だったりした場合とかです。単に自分が恥ずかしいというのもありますよね。

 

では、秘密が漏れることにおいての「不利益」とはどういうものでしょう。

業務上の秘密の場合は、自社の利益が減少するということ。

犯罪を隠していた場合、罰や社会的制裁をうけることになります。

道徳的にまずいことがばれた場合、そのグループにいずらくなるかもしれません。

「恋の告白」が、うまくいかなかった場合も、その後のその人と接しづらくなることがあります。

LGBT関連の場合は、「カミングアウト」という言葉がありますが、親子関係や友人関係で、カミングアウト以前のものと決定的に違った接し方になってしまうこともあります。

 

前半を振り返って、「秘密」には、情報の公開度と、バレたら不利益という2つの要素がありそうだという気がしていました。

 

※しかし、このレポートを書きながら、考えたのですが、告白やカミングアウトはうまくいく場合もあって、そこは不利益とはいえないなぁと思ったのです、、。

しかし、「その後の人間関係に変化を起こしてしまうもの」、ということは言えるようです。

 

哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!