ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

みんなの哲学カフェ 第12回(仮)「成長」①

<ポジティブな変化であり、継続的であること>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)

今回は、半年に一度程度オフラインで集まって開催している哲学カフェのレポートになります。

 

前回の「(非)青空哲学カフェ」開催の記事はこちらになります。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

ところで今回の「第12回(仮)」という表記ですが、(どういう回数カウントをするか、自分以外にとってはどうでもいい話なのですが)、昨年までの公園等での「青空」形式を今後続けるかどうかわからないので、改めて、2019年開始以来で、室内を含め今まで集まった回数にカウントし直しています。

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。

私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。

当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。

 

◆今回は、5月の前回と場所は同じ

コロナ禍による「3密」を避けるため、昨年まで屋外で「青空哲学カフェ」を開催していましたが、今年に入りステージが変化したことで、今回も屋内での開催としました。

 

前回見つけた場所が良かったので、今回もこちらを使わせていただきました。

「とまり木432”」さん。

普段は飲食店として経営されていて、定休日が日曜日なので、レンタルスペースとして貸し出されています。

 

◆この日のテーマ

この日は、合計9名の方にお集まりいただきました。

時間はいつも通り2時間、間に1度休憩をはさみます。

 

進行はいつも通りひじき氏にお願いし、書記役は5月に引き続き、この日のためにわざわざ関東よりお越しいただいた、F氏に担当していただきました。

 

この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた

 「成長」

です。

 

子供の成長、人間的な成長、企業や国家の成長戦略。

義務のように、日々の暮らしに浸透している「成長」について。

何がどうなれば成長?成長しないとダメなの?

 

では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。

 

◆探り探りのスタート

まず出てきたのは、

「成長には『ヨイショ』っていうエネルギーが要る」

という意見。

放っておいて自然と大きくなるのではなく、何らかの「頑張り」が成長には必要だという意見です。

 

次に出てきたのが、

「『期待値』に答えられるようになる」

という意見。

ただ大きくなる、できるようになればいいというのではなく、ある「期待」に沿った獲得が必要だ、ということ。

 

この2つは、最初はどうなんだろうか?と、しっくりくるともこないとも言えない感覚でしたが、これらは、自分にとっては、後のほうに効いてくる印象的な意見だったと思いました。

 

◆「成長」そのものの正体

「体重が増えることは成長か?」

「老化することは成長か?」

「何歳にになっても成長できる」

「病気の進行は『成長』なのか?」

などのいくつかの具体例が出てきました。

 

そこでは、成長を肯定的に捉えたり、いっぽうで否定的に捉えたり、色んなニュアンスや使い方があるように思います。

言葉は同じでも、それぞれの意見における「成長」のニュアンスが違っているかもしれないので、その意味を整理していくと、だいたい以下の3つぐらいのパターンに分かれると思いました。

 

物理的な成長(大きくなる)

仕事面での成長(スキルの向上)

精神面での成長(これは後で検討)

 

ここからいったん「成長」の本質的なもの(=最も重要な要素)に迫っていくのですが、

ひとつは、「前と比べて増えたり大きくなったりしていて、それはポジティブな変化である」、ということでしょうか。

老化や、中年における体重増、などは、「成長」という言葉がしっくりきません。

 

そしてもうひとつは、「継続的な変化を前提としている」、ということだと思いました。

あるお店の売上が前年比1.5倍に伸びたとしても、それが一時的な特需によるもので次の年に元に戻ったら、その1.5倍に伸びた年は「成長」とは言いづらい。

「『急成長』はわざわざ『急』とつけるぐらいだから、成長は本来緩やかなものでは?」

という意見もありましたが、子どもが徐々に成長していくさまを思い浮かべるとわかりやすいかと。

 

◆「人間的な成長」とは?

「『仕事面での成長』と『人間的な成長』は別物だ」という意見がありました。

 

確かに、皆そんな気がしているのは事実ですが、果たして「人間的な成長」とは何だろう?という新たな問いがそこで生まれてきます。

 

哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!