<漫画に、絵本に、詩集も。>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第77回開催になります。
前回の第76回開催の記事はこちらになります。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。
◆今回は「哲学的推し本を紹介し合う会」
今回は、いつもと異なり、番外編「哲学的推し本を紹介し合う会」となります。
「この本は哲学的だ」と思う本を順番に紹介していくという趣旨になります。
哲学系の書籍だけでなく、小説、新書、コミックなど、本人が「この本は哲学だと思う」本ならなんでもOK、となります。
この日の参加者はのべ10名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。
今回は、いつもの通りひじき氏進行役、私ちくわが書記役でやっていきました。
◆紹介された本
実際に紹介された本を紹介し、コメントとともに掲載していきたいと思います。
①
チャットにて参加された方が1番手です。
「火の鳥」シリーズはどれも傑作だと思いますが、この「乱世編」は特に素晴らしく、そして人気も高く図書館でもなかなか回ってこないとのことです。
人生とは、幸福とは、を考えさせられたとのことです!
当哲学カフェでも「火の鳥 異形編」を取り上げたことがありますが、またこれも読んでみたいです!
②
この漫画は、過去の読書会でも紹介されたことがあって、私も知っていました。
1993年ということで、30年前の本になりますが、いまでも話題のこの本。
4コマ漫画で、身の回りの悩みへの対処法を問答形式で教え諭してくれます。
③
次は絵本です。
この絵本は「一番の悪とは何か」を教えてくれます。
とても絵が綺麗ですが、とにかく「怖い」。
そして、作は宮部みゆきさん。(絵は吉田尚令さん)
この本はシリーズになっていて、別の作品では京極夏彦さんや綾辻行人さん、などなど錚々たるメンバーが!!
気になりますね~。
④
「選ぶ」ということについて、超・真剣に考えた本。
選べることが幸せなのか、負担になるのか。
選択肢が多いと、幸せになれるのか。
その選択の背景に、いくつもの要素が関わってくるということ。
「選ぶってどういうことだろう」と、改めて考えさせられる本、まさに哲学的で興味深いですね。
⑤
私ちくわの紹介本です。
既に他の読書会やブログでもご紹介しているので、詳細は省略しリンクを貼っておきます。
この日は、「熱力学の第二法則(エントロピー増大の法則)」について話させていただきました。
あらゆる物事はエネルギーであり、放っておくと散らばっていくという構図を理解すると、あらゆる現象を理解しやすくなるということで話は盛り上がりましたが、
メンバーのコメントから、人間存在を「うなぎ屋のずっと注ぎ足しで維持してきた秘伝のタレようだ」という、秀逸な例えが出てきました!
⑥
この本は、紹介者が山口県に旅行したときに、金子みすゞ資料館を訪れ、購入したという本。
金子みすゞさんといえば、「みんなちがって、みんないい」ですね。
100篇の詩が収録されていて、彼女の死生観や自然観、宇宙観を感じることができる。
早逝してしまった彼女の壮絶なエピソードを初めて知りました。
以上、紹介された本は今回は6タイトルでした。
書籍も、絵本も漫画も詩も、どれも哲学的で、読みたくなるものばかりでした!
やはりこの回はいつも発見が多く、定期的にやっていきたいと思いました!
以上で、オンライン哲学カフェ番外編「哲学的推し本を紹介し合う会」のレポートを終わります。ありがとうございました。
では、また!