<昨年に引き続きこれ。ついに終わりましたね。>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
2021年も残すところあとわずか。
今年もたくさんの本に出会い、感想を当ブログに書いてきました。
せっかくなので、今年読んだおすすめ本をランキング形式で紹介しようと思います。
昨日は、「①小説編(ただしSF除く)」をご紹介しました。
その記事はこちらになります。
本日は、「②SF編」です!
対象8冊(少な!)の中から、ベスト4のご紹介になります。
第4位:
時は2080年。人間は脳に「電子葉」を埋め込むことで、自由に知識を行き交わせることが可能になり、情報格差によって生き方がまったく異なる時代になっていました。
そんな中、突如、圧倒的に優れた能力を持つ少女が現れ、彼女に導かれるがままに主人公は「知ること」の本当の意味を求める旅に突き進むことになります。
私の好きな哲学的な問答があり、またバトルシーンもあったりして、ぐいぐい引き込まれていきます。そして、すべての謎を回収し、なおそれを飛び越えてくるラストは圧巻でした!
野崎まどさん、いいですよ。
詳しくは過去記事で紹介しています!
第3位:
今年、何度も紹介させていただいたこの本。
2040年の近未来。突然母を亡くした主人公は、母が生前希望していた「自由死」の本心を知ろうと、母の「VF(バーチャル・フィギュア)」を作成するところから物語は始まります。
しかし、自分が知りえないところに行ってしまった母の「本心」というものに、いったい何の意味があるのでしょうか?
作者オリジナルの「分人主義」という考え方を知るきっかけとなり、ますます平野作品が好きになりました。
仮想現実が当たり前の世界においては、「自分とは?」を再度考え直さねばならないかもしれない、そんな思いになりました。
詳しくは過去記事で紹介しています!
第2位:
時は近未来のアメリカ(たぶん)。
主人公はアンドロイドの「クララ」。病弱な少女の家にお世話係として買われ、クララは少女のかけがえのない友達として、また母親の良き話し相手として、この家になじんでいきます。
しかし、物語が進むにつれ、クララがこの家に来ることになった本当の理由が徐々に明らかになってきます。
カズオ・イシグロならではともいえる、淡々とした振り返りのような語りで、何だかよくわからない専門用語がわからないまま登場して、それの意味は読み進むとだんだんわかってくる。そんなおなじみの展開も私は好きになっています。
胸が苦しくなるような切ないラスト、本当に美しいです。
詳しくは過去記事で紹介しています!
そして、第1位:
今年も、やっぱりこれがトップでした。もはや断トツといっていいと思います。
「Ⅱ」で見事地球を救った「面壁者」ルオ・ジーの後継者となるチェン・シンが「Ⅲ」を通して、初の女性の主人公になります。
暗黒森林というまさに見えない敵に囲まれてしまった、太陽系。
そこに「階梯計画(ラダー・プロジェクト)」という新たな設定が登場し、三体世界にスパイとして送り込まれる男の運命は?
すっかりおなじみになった「冬眠」を駆使し、時間と空間を自在に飛び越えながら、危機をどう切り抜けていくのか?
最後はもう、凄いとしか言えないスピードとスケールで、この物語が終わった時は放心状態となるというのはまさにこのこと、と思えるものでした。
約3年間、楽しませていただいて、本当にありがとうございました。
詳しくは過去記事で紹介しています!
SF編は以上になります!
次回は「③その他編」 です!
では、また!